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鉱石ラジオ

缶ビールバリコン

バリコンを作って楽しむ

 鉱石ラジオを作る楽しみ方の一つといて、身の回りの品物を使って鉱石ラジオの部品を作ります。
 ここにご紹介するの缶ビールの缶を利用したバリコンの製作です。

JH1EJL 小林さん 投稿ありがとうございます。

鉱石ラジオ用バリコン製作の巻き

 鉱石ラジオ1号機は鉱石の原石で検波器を自作し ましたが固定方法にはまだかなり難があるものの兎に角検波し音を 出すことができました。
  でき上がった?1号機を眺めていてひとつだけ自作してないものがあるのに気がつきました。それがバリコンでそれならついでにバリコンも自作し全ての主要パーツを自作した鉱石ラジオを製作しようと「バリコンの自作」をテーマにしました。
  そこで今回はバリコンの自作方法を紹介します。

[バリコンの自作」
  エアーバリコンの原理は見た通りで極めて単純で2枚のアルミ板を接近させることによりCを変化させるもので400P程度のバリコンでは20枚程度の羽状アルミ板を可動翼と固定翼に分けて極めて接近して可動翼を回転できるようになっています。
  可動翼と固定翼の間隔は0.3mm以下でこのような構造では高度な機械加工が必要で小生の工具箱にある道具だけではこれを真似るのはほぼ不可のです。

[発想転換]
「可動翼・固定翼」方式の自作には無理な部分が多いので別な方法を考えなければならず発想をやや転換して「可動部」と「固定部」という単純な考えにして2枚のアルミ板をスライドする方法でいくつかのアイデアを考えて見ました。
  しかしどれも400Pを確保するにはかなり大きくなりこれを固定する方法で行きづまってしまいました。
  そんな時たまたま友人と缶ビールを飲んでいるときリサイクルの話が話題になり缶ビールはアルミ製のものが多いのを知りました。
  たしかに缶ビールにはアルミ製であるマークが付いており、この時「缶ビール→リサイクル→アルミ→バリコン」という缶ビールとバリコンがドッキングするアイデアがでました。
  頭の中にいつも疑問をいだいていればたとえ酒を飲んでいるときでもアイデアは出るもので当初固定部をアルミ板にする考えを缶ビールつまり「円中状」にすることに発想転換しました。
  これで固定部が決まれば可動部は一廻り小さいアルミ缶を入れこれを可動部にして上下させればバリコンになるはずで、早速一廻り小さいアルミ缶を探すためマーケットに行き、缶ジュース類の売り場でビール缶とほかの種類の缶を付き合わせ丁度良いサイズのものをさがしてみました。
  しかし丁度良いものがなかなか見つからず、しまいには左手に缶ビールを持って他の売り場でも缶製のものがあれば手当たり次第に缶と缶を付き合わせてサイズを見ていたら店のオバサンに不審者扱いの目で見られる始末でとりあえずどうでもよかった缶ビールだけ買って帰ってきました。
  他の店でもその後いろいろ物色してみましたが、結局市販されている缶製の物は表面のデザインとは関係無く規格がいくつか決まっていて(多分8〜10種類)一廻り小さい缶は存在しないことがわかりました。

可動部を作る
バリ

[可動部を作る]
  そんな訳けで固定部は決まったものの可動部をどうするかが大きな問題となりました。
  アイデアは出すのは簡単だがそれを現実の物にするには壁いくつも超えなければならないことを身にしみました。しかし、ここであきらめては2号機計画は頓挫するので既存品にたよることを捨てて、ここは「無銭家」根性で「無ければ作れば良い」とまた発想を転換しました。
  そこで可動部は固定部の缶ビールの内側に接するように厚手の紙を巻き込み紙製の内缶にすることにしました。
  しかし紙では「C」は発生しないので、そこで紙製内缶の外側に料理に使うアルミ箔をに巻くことにしました。ところがこれでは固定部のアルミ缶とアルミ箔が接触してしまうので結局紙製内缶は二重に構造にしました。
  結果として誘電体が紙になり正確にはエアーバリコンではなく可動式紙コンデサと言ったものが完成しました。

[リード線の取りつけ]
  最後の残るのが固定部と可動部に取りつけるリード線の固定方法でまず固定部のビール缶は表面に極めて薄いコーティングがされておりこれが強力な絶縁力を発揮するためこのコーティングをはがしたところに穴をあけビスでリード線を固定するのががコツです。(取りつけ位置は缶の底が缶の固定も兼ねて一番ベターです。)
  可動部のアルミ箔は良導体であるのでアルミ箔にリード線(10p程度)をセロテープで固定して接触させるだけでOKです。
[使い方]
  さてこのバリコンは可動部の紙製内缶を上下にすることで「C」を変化させます。500mlのビール缶の場合で全て中に入れた状態でNHK第一がまた一番上まで抜いてTBSが聞こえます。概ね300P程度の容量があると思われます。
  なお、可動部の内缶は固定部のアルミ缶と軽く接触するようにサイズをきめます。ある程度接触していないと内缶の重みでずり落ちてしまいます。
[最後に]
  鉱石ラジオ2号機として主要パーツの全てを自作した訳ですがアイデアを現実のものにするのは簡単でないことを改めて感じた次第です。
  しかし問題点を一つずつ解決する過程もまた楽しいものです。
  昔の話をすると年がバレますが昔秋葉原のジャンク屋でパーツを買い色々工夫して送信機や受信機を自作し自慢しあった頃が懐かしく思えます。
  最近「無銭家」の方がいなくなったのか秋葉原のジャンク屋もほんの数件になってしまいました。良く相談にのってくれた「国際電気」のおやじさんは今どうしているのか気になるとこです。

JH1EJL 小林

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